小規模校実践部門では、小規模・複式校における複式授業を中心に支援活動を行っています。小規模校における指導方法・特色ある実践研究事業として2024年12月~2025年3月までの活動を報告します。
2025年3月10日(月) 場所:有田川町立小川小学校
教員名:大谷 真喜子
学校訪問の日であり、
13:30~校長先生と面談
14:00~14:45 2・3年生 4・5年生(複式学級)授業参観
14:55~15:40 2・3年担任、4・5年担任と協議
15:50~15:40 「おしゃべりカフェ」:今年度の取組やこれからの
小川小学校についてなど、教職員と一緒に語らう。
【授業参観】
[教科単元(教材)・指導目標等]
2年生 算数科 「分数」(啓林館)
分数について、半分をつくる活動を通して2分の1の意味を理解する。
2分の1の半分やさらにその半分の大きさを調べたり、もとの大きさ
と分数で表された大きさの関係を考えたりすることを通して、簡単な
場合の分数の意味を理解することが出来るとともに、生活や学習に活
用しようとする態度を養う。
3年生 算数科 「わくわくSDGs」(啓林館)
食品ロスについて話し合い、与えられたデータから一人あたりの食品
ロスを求めることができる。調べた結果から、これから自分たちにも
できる事を話し合う。
4年生 国語科 「スワンレイクのほとりで」(光村図書)
自分が決めた観点から、登場人物の思いについて考察することができ
る。
5年生 国語科 「大造じいさんとガン」(光村図書)
物語の魅力とそう考える理由をまとめることができる。
2025年2月19日(月) 場所:有田川町立小川小学校
教員名:大谷 真喜子
公開授業参観・研修会
たいよう1(特別支援学級 低学年)・・・ 算数 「はこの形」(啓林館)
2・3年生(複式授業)・・・・・・・・・ 国語
2年生「スーホの白い馬」(光村図書)
3年生「お気に入りの場所、教えます」(光村図書)
4・5年生(複式授業)・・・・・・・・・ 算数
4年生「直方体と立方体」(啓林館)
5年生「角柱と円柱」(啓林館)
たいよう2(特別支援学級 高学年)・・・ 国語
「使える言葉にするために」(光村図書)
6年生 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 算数「すごろく」(啓林館)
【指導・助言】
(1)公開授業について
(2)年度末を迎えるにあたり「校内研修の成果と課題」について
- 学力的にしんどい子が嫌がらずに学力向上できる支援
- 必然的にある学習問題を設定する時の提示の仕方のコツ
- 複式授業の時の効果的な交流の場面
指導・助言としては、
(1)
○教科書の問題をそのまま与えても子供たちにとって興味・関心がもてなけれ
ば意欲は高まらない。身近なことや教師と児童とのやりとりの中から問題を
解くことの意味を感じさせて誘っていくなど工夫したい。
○課題提示の話をすると、研究主任が香川県のある学校で課題提示を工夫して
いた例を紹介してくれ、教員の共通理解が深まった。
○児童の学習意欲を高めるには、小規模校であってもペア、グループ、自由交
流の時間を取り入れて、子供が安心して学べる時間を確保することが大事で
ある。
○子供たちはどの学年も落ち着いて学習し、成長がみられる。
(2)
◇教員同士が悩みやうまくいった実践などを出しあったり考えあったりする時
間を多く確保すること。また、授業がうまくいかなかった時は、教員側がど
のような工夫ができるか、自己を振り返って次の策を練っていくことが大事
である。来年度は、小川小学校としてこれだけはどの教員も行うというルー
ルを3~5こくらい決めて組織的に取り組むことが必要。
◇来年度「自由進度学習」を中・高学年で少しずつ導入する方向である。
参考にと先進校であるのパンフレットを提示した。来年度、早々に先進校を
視察することが大切であることを伝えた。
◇研修会の中で、来年度の研究に向けて重点にすることがいくつか見えてきた
ようだ。共通理解をしながら研究が推進されることを願う。
2025年1月27日(月) 場所:有田川町立小川小学校
教員名:大谷 真喜子
深澤先生による師範授業から学ぶ
日程 14:00~14:45 準備・打合せ・学校紹介
14:55~15:40 師範授業(6年生教室)
「社会科 長篠の戦い」
6年生を対象に深澤先生による歴史学習の師範授業
16:00~16:35 授業解説(授業づくりについての講話)
【教員の感想】
・子供の興味を引く授業でした。ただ単に勝ち負けに終わらず「なぜ勝てたの
か?」について考えさてくださいました。
・屏風絵の拡大図を教員分も用意してくださったり、火縄銃のレプリカや弾な
ども子供に触らせてくださったりして、楽しくてよく分かる授業でした。
・授業の構成、流れが素晴らしかったです。
・教材研究の深さに感服しました。
・鉄砲が種子島に伝来されたことは教科書で学習しますが、そのあと翌年に紀
州(和歌山県)に伝わり広まったことを初めて知りました。鶯ケ巣山と名付
けられている山は紀美野町立小川小学校(本校と同じ名前)の近くにもある
というお話をしてくださいました。和歌山県の子供たちに自信を持たせると
共に、地域のことに興味をもち、調べたいと思う意欲も高めてくださいまし
た。
・教科書に載っていることの学習だけでなく自分で考えを見つける力もつけて
くださいました。
・インクルーシブの授業なので、支援を必要とする子供の事が担任として気に
なっていたのですが、深澤先生がさり気なく声を掛けてくださり、みんな楽
しく学んでいて嬉しかったです。
・45分間、つねに子供たちは考えることを楽しんでいました。先生のリアク
ションや揺さぶりが勉強になりました。
【深澤先生かから】
子供たちに「このように勝つためには何が必要だったと思いますか」と問う
た時、こちらが準備していた「武力」「経済力」「知力」の他に「協力」と
いうワードが出てきたことに感心しました。
小規模7人の授業でしたが、30人以上のクラスの授業と変わらず、子供た
ちが大変積極的に発言し、すばらしい学習風土だと感心しました。
2024年12月9日(月)場所:有田川町小川小学校
教員名:大谷 真喜子
6時間目(14:55~15:40)
ご要望に応え、大谷による複式授業を行った。
4年生「慣用句」(光村図書)
5年生「ガンジー博士の暗号解説」(光村図書)
【授業のポイント】
○子供たちにとってやりがいのある楽しい授業にする。
○複式授業なので、どのタイミングで「わたる」かを工夫し、直接指導と間接
指導を計画的に行う。
○子供たちが自分たちで学習を進めていけるように学習活動を計画し、タイミ
ング良く指導、支援に入るようにする。
○国語辞典の良さを体感させ、進んで活用しようとする声かけを行う。4年生
にとって初めて学習する「慣用句」なので、導入時に動画視聴させることで
興味関心を高めるようにする。
5年生は「漢字暗号文を解読しよう」というめあてをもち、自分たちで如何
に解読するか、解読したことをきちんと説明できるようなることを把握させ
る。「同じ音の漢字に注目して解く」ことをきちんと理解させ、活動させ
る。
○国語辞典の活用だけで終わらず、「慣用句」や「同音異義語」などの図書を
紹介し、図書につなぐことも考慮する。
○4年生の終末に「慣用句ゲーム」を取り入れる。5年生には担任の先生から
の暗号文の解読に挑戦させる。
○ふり返りでは、何を学習し、何が分かったかを語れるようにする。
15:50~16:50
研究協議
【小川小学校の先生からの感想】
○育ってほしい子供の姿を明確にした活動を計画され、子供たちに声かけを行
なっていた。指示が明確であった。
○「ペアで助けあってね」「みんなに聞いたらいいんやで」など、子供同士を
つないで助け合いながら学ぶようにされていた。
○動画の活用が良かった。子供たちは集中して楽しんで視聴し、内容の要点を
語ることができていた。
○先生自身が教材の味わいや教具作りを楽しんでおられた。
○わたりのタイミングやわたる前の指示が勉強になった。
○児童の手が止まることなく、自分たちでどんどん進めていた。何を学習する
のかをきちんと理解した上で動く姿が素晴らしかった。
○大谷先生の授業を参観させていただけてとても嬉しかった。
初任研修で、教師の授業力を高めるには、授業を観てもらうか、授業を参観
させてもらうかだと伺ったことがあり、大谷先生の授業を参観したいと思っ
ていた。
○子供たちが辞書を引く活動を多く取り入れられていた。子供たちは、言葉に
注目し、辞書が好きになったと思う。
【校長先生から】
○2年近く大谷先生にお世話になって、複式の授業について研究が進んできて
いる。
今日は大谷先生の授業を参観させていただけて、自分たちの授業を振り返る
とても良い機会となった。
○一言でいうと、大谷先生は授業を構成する力が素晴らしく、その大切さを教
えてくださった。分かりやすい指示で目指す児童像に迫れるようにされてい
た。
○今後ともご指導をよろしくお願いします。
【教頭先生から】
○指示や発問が明確であることの他にも、課題を設定し、指導計画を立てるに
あたり、児童の実態や学級の雰囲気をみとり、45分をイメージし、何をど
のように学ばせるのかを明確にされていた。多くのことを学ばせていただい
た。
○今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。