2021年10月29日金曜日

第3回目 「じしゃくのふしぎ」検討会

日時:2021年10月22日(金)15:45~17:00
場所:岬町立深日小学校
対象:深日小学校教員12名
講義担当教員:教職大学院 特任教授 貴志年秀

今回は11月15日(月)に行われる3年理科「じしゃくのふしぎ」の指導案検討と、当日子どもたちが体験する、じしゃくを利用したおもちゃを実際に先生方にも体験いただくことがメインの検討会でした。

1.授業者の岡田先生より授業の流れの説明

1)(びっくり)と(はてな)を軸にした授業展開

子どもたちが感じたを、子どもたち自身でホワイトボードにまとめ、それを使って話し合いをする活動を日頃から取り入れている。今回の授業でも、「じしゃくおもちゃ」で十分に遊んだ後、個々が感じたホワイトボードに書き出し、それをグループでまとめる時間を設定した。こうすることで、子ども自身がこの学習(じしゃくのふしぎ)で解決したい「問題」を見つけ出すことができるはずである。

2)研究授業では授業を2時に分けて進める形をとる

本時は2時間扱いとする。1時間目は「じしゃくおもちゃ」を体験させる。たっぷり時間をとって遊ばせることで、様々な気づきやふしぎをもつことができるはずである。2時間目は、3グループに分かれて、ホワイトボードを使ってをまとめていく。そして、最終的にはクラス全体でをまとめ、共有していく。

とくに、本時では次の3段階の子どもたちの思考の変化をみる。
 ①遊んだあと、個々の子どもたちが感じた
 グループで練り上げた
 学級全体で追究していく

本時を通して、子どもたちが主体的に問題づくりが出来ていたのかどうかが大切である。

2.貴志からのアドバイス 

・本時の2時間扱いは大賛成。(子どもにとって)興味深い教材で十分に活動することで様々な気づきが生まれる。

・「ホワイトボード交流」は非常に楽しみ。どこまで子どもたちが互いの気づきを共有できるのか。


3.実際におもちゃで遊んでみました!

子どもはどんな気づきをもつだろうか。それぞれの「じしゃくおもちゃ」について意見交換を行いました。

〈先生たちの予想〉

    ぱっくんワニ

・口に磁石を入れたら、ぱくっと食べられた!

・赤い磁石をあげたら口が開くのは!であり?と思うのでは?

    集まれ昆虫の森

・磁石でこすったクリップの虫取り網で、たくさん虫(クリップ)が取れた!

・でも時間がたつと虫が取れなくなるのはなぜ?

など・・・・。

(写真撮影、記事:学校実践支援ユニット事務係 田中 / 記事監修:教職大学院 特任教授 貴志)

 

 


2021年10月15日金曜日

令和三年 第二期 講座案内

ブレンディッドラーニング令和3年度 第二期 PDF(約2MB)

「 ブレンディッド・ラーニング」とは、オンデマンド受講(収録映像の視聴+SNS 等による交流を含む)+オンライン交流+対面指導を組み合わせて実施する受講形態です。

県内の先生方を対象に、教職大学院の講義を体験受講できる機会となります。1講座=90分×5回を基本として、オンデマンド(個人での映像視聴受講)・学内による対面講義(半日程度)・オンライン(リアルタイムでの遠隔交流)を組み合わせて実施します。

● 全校種、全役職(教諭以外に講師や管理職も含む)が受講対象者です。

● 本年度(2021 年)は試行期間を継続しており、無料で受講できます。

令和3年度の第二期は、今日的な教育情勢を踏まえた教科(領域含む)指導及び子供理解の充実を目指すテーマを設定しました。
各科目の詳細は開設科目のページをご参照ください。
「オンデマンド・オンライン・対面を合わせて5コマ分( 90 分×5回)」が基本となります。

■ 募集期間:2021年10月18日(月)~ 11月18日(木)まで
■ 実施期間:2021年11月19日(金)~ 12月31日(金)まで

■ 登録方法(個人でご登録ください)-----------

まずは、上記QRコードを読み取っていただくか、以下のアドレスを入力し、電子メールを送信してください。
(ご登録いただく電子メールアドレスから送信してください)


電子メールには以下の情報を記載してください。
 タイトル(題名):履修証明プログラム申し込み
 本文:(所属先・学校等)(役職名)(氏名)(受講講座番号)
※受講講座が決まっていれば講座名もお書き下さい。決まっていなければ未定とお書きください。
※原則、平日であれば即日もしくは2日程度で確認の返信をさせていただきます。その後、受講希望科目等を記入いただきます。
※docomo.ne.jp・ezweb.ne.jp・softbank.ne.jp などキャリアメールからの登録は出来ません。

■ 準備いただくもの -----------
インターネットに接続しているウェブカメラのついたパソコンが必要です。iPad 等のタブレット端末でも可能ですが、資料の参照等でPC を利用する場面もあります。
※受講者の皆様にはオンライン授業システム(moodle)にログインしていただきます。事前に習熟期間等を設けますので、初めての方でも大丈夫です。

開設科目(令和三年度) 第二期


講師名貴志 年秀
講座名小学校で使える「おもしろ科学 実験・観察」
①液体ちっ素であそぼう ②チリモンをさがせ
概要学級で学年で、あるいは学校のイベントなどで、子どもたちに科学実験・観察を体験させませんか? 地域のイベントなどで、子どもたちが“先生”になって「おもしろ科学実験教室」を企画・運営する「総合」の授業にも活用できます。今回はオンデマンド教材で簡単な小学校理科の授業づくりのお話をし、対面講義では、小学校の子どもたちが喜ぶ科学実験・観察を先ず先生方にも体験していただきます。さらに、体験いただいた実験・観察を各学校にお持ち帰りいただき、実際に子どもたち相手に実践してもらおうと思っています。各学校での実施日は、可能な限り応援に参ります。
今回は「液体ちっ素であそぼう!」「チリモンをさがせ!」を予定しています。 
対象小学校教員(教職経験10年未満の先生 大歓迎!)
講義
日時
第1回 オンデマンド
 オリエンテーション
 ・「理科」ってどんなお勉強
第2回 オンデマンド
 実験・観察 事前学習
 ・「チリモン」について
第3回 対面(和歌山大学)
 12月28日(火) 3限 13:10~14:40(10分休憩)
 実験実習・液体ちっ素であそぼう!
第4回 対面(和歌山大学)
 12月28日(火) 4限 14:50~16:20
 観察実習・チリモンをさがせ!
第5回 対面(各学校)
 実験・観察 授業
 ・実際に子どもたちに授業をしてもらいます。
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オンデマンド配信

11月19日から配信予定

講師名岡崎 裕
講座名学校とSDGs
概要持続可能な開発目標(SDGs)は、2015年の国連サミットで採択された国際目標で、現在世界の国々はここに示された目標に向け、地球全体を視野に入れた課題に取り組んでいます。日本でも、政府内に総理大臣を本部長とする推進会議が設置され、学校教育においても、これに取り組む学校が増えてきています。。本講座では、こうした国内外の動向も含めそれぞれの取り組みとこれからの課題について、具体的な事例も交えながら分かりやすく学びます。
対象全校種対象
講義
日時
オンデマンド配信
11月19日から配信予定
対面講義日
予定なし
オンライン講義日
日程未定

講師名武田 鉄郎
講座名通常の学級において『特別支援教育』の視点をどう生かすか
-発達障害のある児童生徒の自尊感情を育む
          指導・支援の方法を考える-
概要特別支援教育は、障害のある児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものである。
「ブレンディッドラーニング」での本講座においては、「通常の学級において児童生徒への指導や支援に『特別支援教育』の考え方や指導方法をどう生かしたらよいか」について考えていきたい。
その際に、発達障害のある児童生徒の特性の理解、二次障害を予防のための知識、理解を深め、そのための適応/不適応のアセスメントであるASEBAやTSCC子供用トラウマ症状チェックリストの紹介、叱らないが譲らない提案・交渉型アプローチの紹介について、事例をとおして概説する。
対象小中高等学校、および特別支援学校の教員
講義
日時
第1回 オンデマンド
 特別支援教育と体制
 ICFによる障害の捉え方、障害者権利条約の批准、合理的配慮、我が国の特別支援教育の仕組み
第2回 オンデマンド
 発達障害の特性と支援の方法
第3回 オンデマンド
 発達障害の二次障害とそのアセスメント
第4回 オンライン「zoomミーティング」
 12月12日(日)13時~14時30分 
 叱らないけど譲らない提案・交渉型アプローチの紹介
第5回 オンライン「zoomミーティング」
 12月25日(土)10時~11時30分
 事例検討 参加者の中から数名事例を提供して協議を行う。

※ミーティングへの招待URLとIDとパスコードは、受講システムmoodleにログインしメッセージをご確認ください。
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オンデマンド配信

11月19日から配信予定
対面講義日
予定なし

講師名柏野 貴之
講座名地域素材を生かした社会科(総合)の教材づくり
概要社会科(総合)の学習で、「子どもたちの身近にある地域素材を生かした学習を計画したい。でも、多くの事柄の中から一体何を取り上げて、どのように単元を展開していけば良いのか分からない。」という思いを感じておられる皆さまへ。今回はオンデマンド教材で、子どもの目線に立った教材づくりと指導計画づくりのお話をし、対面講義では、各自持ち寄っていただいた地域の素材をもとに、受講者の皆さまと一緒に単元の指導計画案をつくりたいと思います。今回の教材づくりの視点は、ずばり「子どもの学びたいことが教えたいことになっているか」です。
対象小学校教員
講義
日時
オンデマンド配信
 11月19日から配信予定
対面講義日
 第3回 9:10~10:40
 第4回 10:50~12:20
オンライン講義日
 日程未定

講師名深沢 英雄
講座名小学校歴史授業アップ講座
〜「蘭学のはじまり~杉田玄白と伊能忠敬~」の単元
 (江戸の社会と文化・学問)を通して~
概要児童・生徒が「おもしろい」「もっと知りたい」と思える歴史授業がしたいという先生方!「教材研究のコツ」「教科書研究のコツ」「授業構成のコツ」「授業展開のコツ」をテーマに授業改善の手立てを考えます。対面講義では「模擬授業(蘭学のはじまり~杉田玄白と伊能忠敬~)」を行います。「主体的・対話的で深い学び」が生まれる歴史授業へのカギを見つけませんか。
主な著書:『学習指導要領2020 実現のための「新・教師力20」』(小学館 2018) /監修:ドラえもん社会ワールド なぜ? どうして? 日本の歴史(小学館 2019) 他、学習関連書籍多数を執筆。
対象小学校教員(中学校社会科にも対応)
講義
日時
第1講義 オンデマンド 90分
第2講義 オンデマンド 90分
第3講義 対面     90分
第4講義 対面     90分
第5講義 オンライン  90分(対面後に日程決定)

対面授業は和歌山大学にて行います。
※遠方の方もございますので、対面(第3講義と第4講義)は1日となる予定です。

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オンデマンド配信

11月19日から配信予定
対面講義日
 12月18日(土)
 第3講義 3限 13:10~14:40(10分休憩)
 第4講義 4限 14:50~16:20
オンライン講義日
 令和4年1月22日土曜日3時~